62GSも実はセイコースタイル

YOSHIDA-グランドセイコーYOSHIDA-セイコーアイアイイスズ-グランドセイコークエルボ・イ・ソブリノスダニエルラザーティソGRAHAMサテライトサイト:レゼルボワールチャペックユンハンスドゥ グリソゴノエル・ケンドルメカニケ・ヴェローチティレットグラスヒュッテ・オリジナルフランク ミュラーの次世代を担う旗艦コレクション「ヴァンガード」の魅力の根源とは?カール F.ブヘラサテライトサイト:ファーブル・ルーバオリス(レッドモデル)ジャケ・ドローせいこーまちっくです。

↓私が唯一所有するGSが62GS(当時もの)

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なのですが、4年前に復刻版が出てます。

62GSはベゼルがないので「セイコースタイルちゃうやん」と思われがち、44GSとは似てないデザインですがれっきとしたセイコースタイルです。

以下はグレッシヴさんのHPからお借りした内容です。

GRAND SEIKO | グランドセイコーブランド誕生55周年を記念し、ブランド初の自動巻機械式モデル 「62GS」をデザイン復刻した限定コレクション

GRAND SEIKO(グランドセイコー) ブランド誕生55周年を記念し、ブランド初の自動巻機械式モデル 「62GS」をデザイン復刻した限定コレクション

(※1)「62GS」の呼び方について

62GSの呼び方は「ろくにじーえす」または「ろくにぐらんどせいこー」になります。当時は搭載するムーブメントのキャリバーナンバーの頭2桁をとってモデル略称とすることが多く、当モデルはデイデイトキャリバー6246A、またはデイトキャリバー6245Aを搭載していたため、このように呼ばれていました。

■グランドセイコー初の自動巻機械式モデル「62GS」

自動巻は、手巻に比べぜんまいトルクの安定性が遥かに高く、より正確な運針を実現することができます。スイス・クロノメーター公認検定局が定める”優秀級”に合格する自動巻モデルの割合が、手巻モデルに比べて少なかった1967年当時、この規格水準を更に上回る高精度商品を世に出すことは、最高の実用時計を目指すグランドセイコーにとって非常に意義のあることでした。手巻から自動巻へ、「実用性の進化」を成し遂げたグランドセイコーは、「62GS」以降、ブランドの軸を自動巻モデルにシフトしていきます。

 また「62GS」は、1967年に先行して発売された手巻式の「44GS」で確立した独自のデザイン文法、「セイコースタイル」(※2)の考え方によって導かれた最初の自動巻モデルです。自動巻ならではの厚みという課題に対しセイコースタイルから独自のアプローチで取り組んだ意欲的なデザインでした。

高い品格と精度を感じさせる鋭敏なケースデザイン


  ケースにはベゼルがなく、ガラスから下へと流れ落ちるかのような急峻なサイドフォルムが特徴的なシルエットとなっています。角の立ったボックス型風防(ガラス)を直接ケースに固定し、可能な限り細く絞り込んだケースの上面を、多面カットでかん足の先端まで繋ぎ、その全てをザラツ研磨で歪みの無い鏡面にすることで、自動巻ムーブメントに由来する厚みをまるで鍛え抜いた筋肉のような独特の美しさへと昇華させています。その一方で、当時として使いやすいとされたコンパクトなサイズにまとめ、鋭敏な印象をもたらしています。

「腕につけてさえいれば、手で巻く必要はない」という実用的なメリットを最大限にアピールするため、りゅうずの位置を従来の3時から4時側にずらし、時刻合わせをする時以外はその存在を感じさせない沈頭仕様にしていました(当時搭載していたムーブメントには手巻機能はありませんでした)。


光の効果で豊かな輝きを放つダイヤル(文字盤)デザイン


  ベゼルがなく、ダイヤルが極めて浅くセットされる構造のため、風防の側面からも多くの光を取り込むことで、緩やかな斜面を描く立体インデックスや立体的な多面カット針のあらゆる面が光り輝く美しいダイヤルになっています。ダイヤルは外周目盛部を一段下げた段挽き仕上げで目盛の判読性も高く、またダイヤルと風防の距離も極めて近くなり、実用時計としての優れた視認性を獲得しました。


(※2)「セイコースタイル」とは

精度の最高峰を目指して誕生したグランドセイコーに、高級腕時計として世界に誇れる外観を与えるべく考案されたデザイン文法で、日本独特の美意識を原点とし、磨きあげた歪みのない平面を主体とする多面構成のケースと、立体的な多面カットの針とインデックスによって優れた視認性を実現するダイヤルで構成されています。このデザインを支えるのは、「ザラツ研磨」をはじめとする様々な匠の技術であり、高く稀少な技術に裏打ちされた、人の心をワクワクさせる燦然と輝く腕時計を生み出すデザイン文法ということができます。

※今日はちょっとした手抜き記事だったのですが、「セイコースタイルって結局なんなの?」という質問がたまたまありましたのでブログにしてみました。

※気になったので、先日記事にしたアクタスをキズミで観察したところ、ケースだけでなく、デザイン全体が「セイコースタイル」だったことも発見したので、そのうち記事にします。

セイコースタイルを楽しむ

グランドセイコーの現行品やオールドなら56GS・KS、61GS、45GS・KSをお持ちのかたならわかると思うのですが(GS↓HP画像をお借りしました。)

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セイコースタイルのケースデザインを楽しむのならこの角度だと近年気づきました。

写真は復刻44GSなのですが、フェイスを正面から見るのと同じくこのアングルがとても美しいと最近感じます。

セイコースタイルにも様々な形がありますが、典型的なもの(文字盤・ハンド・ベゼルなど)はやはり44GSか現行品GSだと思います(私はもってませんが。。。)

しかし、ケースだけなら、オールドGS・KS・LM・スカイライナー、おおむね1968年以降製造のケースに多く採用されています。オールドクウォーツのケースもセイコースタイルのデザイン文法によるものが多数あります。

機械式ならLM(56でも52でも存在します)、アクタス、スカイライナー。

クウォーツならタイプⅡやALBAなんかにも多数採用されてます

あくまでケース形状のみです、さすがに多面カット極太ハンドや大きな多面カットインデックスは備えてませんが、まだまだお手軽に楽しめます(やはり現行GSは高価ですから。。。)。

この、6時側側面からセイコースタイルのケースを楽しむのはセイコーオーナーの特権です。しかもちょっとした動作で目に入るアングルです。

私もアクタスやALBAやKSでこのアングルを大いに楽しんでいます。

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セイコーアクタス6306-8020

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↑6時側側面です。
是非仲間を増やしたいです。。。。どうでしょうか?

 

ゆったりとしたtea time

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国分寺駅に初めて降り立ったのですが、バラの庭で有名なお店があるとのことで立ち寄ってみました。
久しぶりに家内とゆったり過ごす日曜日となりました。
私は普段コーヒー党なのですが、さすがにこの日はお店の雰囲気が私に紅茶をオーダーさせました。
正直に美味しい紅茶でした。アップルパイもとても美味しかったです。
本格的な紅茶も甘すぎないアップルパイも通常ならば狙わなければ巡り会えないものですが、この日はラッキーでした。
初めていった街で家内が気まぐれに選んだお店がここでした。
ああ、幸せだな(*´∀`*)と思えるひとときに感謝しました。
↓この日のお伴さんです。KS クロノメータsp、f:id:seikomatic:20191114231510j:plain
なんだかこの子を手に入れたとたんにいろいろな幸運が来てます。偶然とは思えないくらい。ありがとう。

シチズン・オート・データー・セブンCitizenAutoDater7使ってみて

こんにちは、せいこーまちっく、です。以前載せた写真で恐縮ですが↓

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オートデーター7です。家内がこれをマジマジと観察していて、「これ、ガラスが傷だらけだね。。」と言うのです。「ん?そうか?」と言い、キズミでみたところ、プラ風防の傷は少ないのですが、確かに「経年劣化の風防自身のひび割れ」が目立つことに気づきました。結局この個体、使ってみて気に入ったのでOHに出そうかと思っているのですが、実はこのモデル、私としては立派なインデックスとハンド(太くて長い平針)、そして意外に「サイクロプスレンズ」が見やすくて気に入っているわけなんです。OHの際に風防交換もしたいところなんですが、果たしてサイクロプスレンズが手に入るか?と思うわけです。とりあえず時計師さんに相談なのですが、この機種、ビンテージにしては大ぶりなので(ケース直径40ミリ)別に純正にはこだわらないですが、汎用でもサイクロプス付きの風防あるかな。。。

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↑裏蓋ははめ込み式です。当時はこれで40m防水仕様だったらしいですが。。。OHの際にパッキン交換で少しは防水機能戻るのでしょうか。。。

さて、レビューでしたね。

まずは良い点から。

①大き目デイ表示、見やすい、使いやすいです。英語表記しかありませんが、文字盤自体がそもそもデカいのでそれに合わせたデイ表示、とても目に優しいです。オートデーター7の「セブン」部分の由来はこのデイ機能のことです。「七曜」のセブンです。

サイクロプスレンズを通してのデイト表示、当然見やすい大きさに拡大されてます。オートデーター7の「データー」部分の由来がこのデイト表示機能のことです。

シチズンの誇るマニアック自動巻き機構ジェットローター仕様である。オートデーター7の「オート」部分の由来がこのシチズン独自の自動巻き機構のことです。

実はひょんなことから、同機種、オートデーター7の19石(美品)も今手元にあるのですが(友人からの預かり物です、一緒にOHに出して送料ケチろうと。。。)シチズン独自のジェットローターの稼働音「シャー!」という威嚇音がたまりません。外周ボールベアリングがグルんぐるんローターを回しているのがわかります。ちゃんと整備してやれば十分な巻き上げ効率が音からもわかります。文字盤のジェットマークもマニア心をくすぐってくれます。オートデーター7はジェットマークのないものをよく見かけるので、文字盤にジェットロゴがあるこの個体はレアものなのかもしれません。

④視認性抜群です。長針は太く、長く、文字盤外周のメモリまで届いています。「今何時何分なのか」一目で認識できます。

⑤精度:10日以上実用してみましたが、未OH状態で日差は10秒~20秒程度です。整備すれば末永く実用に耐えうる数値です。

次に悪い点いきましょう。

①デカい。ビンテージファンにとっては少しデカい。39ミリか40ミリあるケースは現行品のそれです。アンティークの雰囲気を楽しむにはデカすぎます。実用機としては私はこのくらいの大きさのほうが見やすくて好きですが。。。

②秒針規制は当然ない。まあ60年代前半の普及機ですから。。精度がそれなりにあるので、そしてデイデイトの実用機なのでハック機能が欲しくなります。

③デイデイトの早送り機能が独特すぎる。まあ、この年代のもの、早送り機構がついてるだけましだとも言えるのですが、曜日はぐるぐる24時間回してチェンジ、日付は竜頭の2段引きで「カシャ」っと変わります。まあ、この2段引きで瞬間日送りが慣れるまでは使いにくい。。。普通に時刻合わせしようと思って竜頭をひくと「カシャ」、「あっ!」日送りする気もないのに竜頭引いただけで日送りしてしまい、また1か月分送り直すという。。。。

まあ、レビューとしては取り急ぎこんな感じです。個性的なビンテージを使いたいかたにとってはとっても魅力的な個性的すぎる機械でございます。私は大好きです。こういうの。

では。。。。

57ロードマーベルロービートその③使用してみて。

セイコーマチックです。

このロードマーベル、手に入れてから使用したシーンですが、

結婚式(披露宴ではない)で数回、卒業式・入学式・表彰式で数回、数年経ちますがまだ着用回数は10回程度です。まあドレスウォッチなんでそんなもんでしょうか。そのうえでの「使ってわかる」ことを書きます。

①まず視認性はめちゃくちゃ良いです。メモリまで届く立派なハンドが現在時刻をはっきりくっきり示してくれます。

手巻きですが、一部のオールドにありがちな「竜頭が小さい」「竜頭が薄い」ということがありません。巻き上げ感も軽快です、巻きどまりが近くなると指にトルクを感じ、「ああ、もう少しで巻き止まるな」とはっきりわかるのでとても心地よくマキマキできます。パワーリザーブも40時間以上あります。1日半以上持つので1日1回の定刻巻き上げで十分な精度を確保できます。

③精度ですが流石のクラウンベース、ロービートのくせに日差は10秒程度です。春夏秋冬同じです。秒針停止装置も備えているので大切な儀式の時間を秒単位できちんと時刻合わせできます。

以上、難を言えば。。。と考えたのですが。。。ほぼないです。が、無理やり見つけました。

④ラグ幅が19ミリである→汎用ベルトが使いにくい数値です。このベルトはセイコー純正なので、19-15のサイズが簡単にみつかりましたが、汎用ベルトだと18-16又は20-18が多いと思うので。。。。まあ、これを欠点としないと欠点らしきものが他におもいつきません。

なんか最後はぐだぐだになりましたが。。。ロードマーベルのステンレスケース、ドレスウォッチとしてはほぼ完ぺきな一本だと思います。

57ロードマーベルロービートその②ドレスウォッチって?

こんにちは、セイコーマチックです。

先日紹介したロードマーベル2NDロービートですが、これは実は「もういい歳なんだから時計ファンとしてはちゃんとしたドレスウォッチの1本も欲しい」と思って手に入れたものです。

その際に困ったのが「そういえばドレスウォッチの定義ってなんや?」という疑問にぶち当たりました。よく考えてみれば、パーティーには華やかな時計をしていき、お悔やみごとの場合は私は腕時計を外して参列することを習慣にしていましたので「ちゃんとしたドレスウォッチ」がなんなのか知りませんでした。

そこでお世話になったのがベテランホテルマンMさんです。彼はバトラー時代にこういった相談を若いゲストから訊かれることが多かったようなので同じ時計ファンとして、プロのバトラーとしての貴重なご教示を賜ったのです。ちなみに彼は嬉々として教えてくれました。以下その内容を簡単に書きますと。。。

腕時計の歴史は浅いので正式な「ドレスウォッチ」の定義は国・文化・地理的要因によって異なるということ。

②なので「こんなのドレスウォッチじゃない」とか、「ドレスウォッチとは。云々。。」などと他人を注意したり非難してお悔やみ、お祝いに水をさすことが絶対にないようにしなければいけないこと。

上記2点を必ず守りましょう。という訓示からMさんの講義がはじまりました。

で、あくまでもMさん基準の「ドレスウォッチ」の定義を書きますと。。。

Ⅰ:文字盤は白か銀色

Ⅱ:バーインデックス

Ⅲ:2針、又は3針(中3針でもスモセコでもよい)

Ⅳ:黒の革ベルト

Ⅴ:ケースと尾錠(Dバックルも可)は銀色

Ⅵ:日付や曜日、その他の機能(クロノグラフGMTなど)は無いもの

この6点に注意して選べば良いそうです。理由はいろいろ教わりましたが、長いので端折ります(Mさんゴメン)。が、冠婚葬祭を意識した気遣いが根底にあるのは共通してます。

ただしMさん曰く「これらの条件はあくまで自己満足の域だと思ってください。厳密に守っていたら、時計ファンでもない人が腕時計を複数所有しなければならなくなりますから」

確かに。。。。私もこのロードマーベルだけで職務をこなすのはキツイです。夏場はブレスが良いですし、雨の日は完全防水のものが要ります。何よりも私は仕事中はデイデイトをかなり活用しているので。。。。

まあこんな経緯ですが、「バリバリのドレスウォッチ」私の場合はこのロードマーベルですが、は私が時計ファンだからこそ持ってるのであって、一般的な感覚からはズレてると認識することにします。

もう少し続く。。。

57ロードマーベル・ロービート冠婚葬祭用①

せいこーまちっくです。今日はセイコーのドレスウォッチです。

クラウンベースの2代目Lマーベル・ロービートです。

ロードマーベルは初代がセイコーフラッグシップモデル、GS1STが出る前までのセイコー最高級品でした。

2代目がこの機種なんですが、クラウンベースのロービートです。

3代目が有名な10振動Lマーベルですね。文字盤に36000と記載があるやつです。

2代目はあまり見かけません。

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↑OHの際に時計屋さんが当時ものの外箱を付けてくれました。嬉しい心遣いです。

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↑文字盤のフチに若干腐食がありますが肉眼ではきになりません。ノンデイトのむちゃくちゃシンプルな手巻きです。

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↑シーホースの刻印です。一応スクリューバックなので、夏場でも汗程度は防げます。

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↑少しはセイコーに貢献しようと現行ベルト(19-15)と現行尾錠です。

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絵にかいたようなシンプルな機種です。ドレスウォッチとしてはほぼ完ぺきな1本です。年に1回出番はあるかどうかという登場頻度ですが。今回は息子の表彰式で着用したのでついでにレビューしてみます。

続く。。。。。