シチズン・オート・データー・セブンCitizenAutoDater7使ってみて

こんにちは、せいこーまちっく、です。以前載せた写真で恐縮ですが↓

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オートデーター7です。家内がこれをマジマジと観察していて、「これ、ガラスが傷だらけだね。。」と言うのです。「ん?そうか?」と言い、キズミでみたところ、プラ風防の傷は少ないのですが、確かに「経年劣化の風防自身のひび割れ」が目立つことに気づきました。結局この個体、使ってみて気に入ったのでOHに出そうかと思っているのですが、実はこのモデル、私としては立派なインデックスとハンド(太くて長い平針)、そして意外に「サイクロプスレンズ」が見やすくて気に入っているわけなんです。OHの際に風防交換もしたいところなんですが、果たしてサイクロプスレンズが手に入るか?と思うわけです。とりあえず時計師さんに相談なのですが、この機種、ビンテージにしては大ぶりなので(ケース直径40ミリ)別に純正にはこだわらないですが、汎用でもサイクロプス付きの風防あるかな。。。

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↑裏蓋ははめ込み式です。当時はこれで40m防水仕様だったらしいですが。。。OHの際にパッキン交換で少しは防水機能戻るのでしょうか。。。

さて、レビューでしたね。

まずは良い点から。

①大き目デイ表示、見やすい、使いやすいです。英語表記しかありませんが、文字盤自体がそもそもデカいのでそれに合わせたデイ表示、とても目に優しいです。オートデーター7の「セブン」部分の由来はこのデイ機能のことです。「七曜」のセブンです。

サイクロプスレンズを通してのデイト表示、当然見やすい大きさに拡大されてます。オートデーター7の「データー」部分の由来がこのデイト表示機能のことです。

シチズンの誇るマニアック自動巻き機構ジェットローター仕様である。オートデーター7の「オート」部分の由来がこのシチズン独自の自動巻き機構のことです。

実はひょんなことから、同機種、オートデーター7の19石(美品)も今手元にあるのですが(友人からの預かり物です、一緒にOHに出して送料ケチろうと。。。)シチズン独自のジェットローターの稼働音「シャー!」という威嚇音がたまりません。外周ボールベアリングがグルんぐるんローターを回しているのがわかります。ちゃんと整備してやれば十分な巻き上げ効率が音からもわかります。文字盤のジェットマークもマニア心をくすぐってくれます。オートデーター7はジェットマークのないものをよく見かけるので、文字盤にジェットロゴがあるこの個体はレアものなのかもしれません。

④視認性抜群です。長針は太く、長く、文字盤外周のメモリまで届いています。「今何時何分なのか」一目で認識できます。

⑤精度:10日以上実用してみましたが、未OH状態で日差は10秒~20秒程度です。整備すれば末永く実用に耐えうる数値です。

次に悪い点いきましょう。

①デカい。ビンテージファンにとっては少しデカい。39ミリか40ミリあるケースは現行品のそれです。アンティークの雰囲気を楽しむにはデカすぎます。実用機としては私はこのくらいの大きさのほうが見やすくて好きですが。。。

②秒針規制は当然ない。まあ60年代前半の普及機ですから。。精度がそれなりにあるので、そしてデイデイトの実用機なのでハック機能が欲しくなります。

③デイデイトの早送り機能が独特すぎる。まあ、この年代のもの、早送り機構がついてるだけましだとも言えるのですが、曜日はぐるぐる24時間回してチェンジ、日付は竜頭の2段引きで「カシャ」っと変わります。まあ、この2段引きで瞬間日送りが慣れるまでは使いにくい。。。普通に時刻合わせしようと思って竜頭をひくと「カシャ」、「あっ!」日送りする気もないのに竜頭引いただけで日送りしてしまい、また1か月分送り直すという。。。。

まあ、レビューとしては取り急ぎこんな感じです。個性的なビンテージを使いたいかたにとってはとっても魅力的な個性的すぎる機械でございます。私は大好きです。こういうの。

では。。。。