用の美と腕時計と刀の鍔

セイコーマチックです。

ひょんなことから気づくのですが、私は忙しい時期になると時計をとっかえひっかえしません。雨が降らないかぎり、毎日同じ時計をします。

その「毎日同じ時計」に選んだものを、私は「信用している」のだと思います。

夏場は圧倒的にグランプリスイマーだったのですが、この冬の相棒はKS5246-7000でした。

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いまもこのKSを着用しています。

セイコースタイルのケース形状は正直いって美しいと思います。

小林秀雄氏の「鍔」(つば)にもありますが、道具は実用的であることを元に「用の美」を生み出します。日本刀でも実用的でありながらふと心を休める美しさを鍔に持たせるというようなお話です。

私にとってはこのKS5246のケース形状がそのように感じられます。

忙しい毎日を支えてくれる実用品でありながら、ふとした時に心休まる美しさを見せてくれます。

なかなか飽きの来ない名品であるとおもいます。