57ロードマーベルロービートその③使用してみて。

セイコーマチックです。

このロードマーベル、手に入れてから使用したシーンですが、

結婚式(披露宴ではない)で数回、卒業式・入学式・表彰式で数回、数年経ちますがまだ着用回数は10回程度です。まあドレスウォッチなんでそんなもんでしょうか。そのうえでの「使ってわかる」ことを書きます。

①まず視認性はめちゃくちゃ良いです。メモリまで届く立派なハンドが現在時刻をはっきりくっきり示してくれます。

手巻きですが、一部のオールドにありがちな「竜頭が小さい」「竜頭が薄い」ということがありません。巻き上げ感も軽快です、巻きどまりが近くなると指にトルクを感じ、「ああ、もう少しで巻き止まるな」とはっきりわかるのでとても心地よくマキマキできます。パワーリザーブも40時間以上あります。1日半以上持つので1日1回の定刻巻き上げで十分な精度を確保できます。

③精度ですが流石のクラウンベース、ロービートのくせに日差は10秒程度です。春夏秋冬同じです。秒針停止装置も備えているので大切な儀式の時間を秒単位できちんと時刻合わせできます。

以上、難を言えば。。。と考えたのですが。。。ほぼないです。が、無理やり見つけました。

④ラグ幅が19ミリである→汎用ベルトが使いにくい数値です。このベルトはセイコー純正なので、19-15のサイズが簡単にみつかりましたが、汎用ベルトだと18-16又は20-18が多いと思うので。。。。まあ、これを欠点としないと欠点らしきものが他におもいつきません。

なんか最後はぐだぐだになりましたが。。。ロードマーベルのステンレスケース、ドレスウォッチとしてはほぼ完ぺきな一本だと思います。

57ロードマーベルロービートその②ドレスウォッチって?

こんにちは、セイコーマチックです。

先日紹介したロードマーベル2NDロービートですが、これは実は「もういい歳なんだから時計ファンとしてはちゃんとしたドレスウォッチの1本も欲しい」と思って手に入れたものです。

その際に困ったのが「そういえばドレスウォッチの定義ってなんや?」という疑問にぶち当たりました。よく考えてみれば、パーティーには華やかな時計をしていき、お悔やみごとの場合は私は腕時計を外して参列することを習慣にしていましたので「ちゃんとしたドレスウォッチ」がなんなのか知りませんでした。

そこでお世話になったのがベテランホテルマンMさんです。彼はバトラー時代にこういった相談を若いゲストから訊かれることが多かったようなので同じ時計ファンとして、プロのバトラーとしての貴重なご教示を賜ったのです。ちなみに彼は嬉々として教えてくれました。以下その内容を簡単に書きますと。。。

腕時計の歴史は浅いので正式な「ドレスウォッチ」の定義は国・文化・地理的要因によって異なるということ。

②なので「こんなのドレスウォッチじゃない」とか、「ドレスウォッチとは。云々。。」などと他人を注意したり非難してお悔やみ、お祝いに水をさすことが絶対にないようにしなければいけないこと。

上記2点を必ず守りましょう。という訓示からMさんの講義がはじまりました。

で、あくまでもMさん基準の「ドレスウォッチ」の定義を書きますと。。。

Ⅰ:文字盤は白か銀色

Ⅱ:バーインデックス

Ⅲ:2針、又は3針(中3針でもスモセコでもよい)

Ⅳ:黒の革ベルト

Ⅴ:ケースと尾錠(Dバックルも可)は銀色

Ⅵ:日付や曜日、その他の機能(クロノグラフGMTなど)は無いもの

この6点に注意して選べば良いそうです。理由はいろいろ教わりましたが、長いので端折ります(Mさんゴメン)。が、冠婚葬祭を意識した気遣いが根底にあるのは共通してます。

ただしMさん曰く「これらの条件はあくまで自己満足の域だと思ってください。厳密に守っていたら、時計ファンでもない人が腕時計を複数所有しなければならなくなりますから」

確かに。。。。私もこのロードマーベルだけで職務をこなすのはキツイです。夏場はブレスが良いですし、雨の日は完全防水のものが要ります。何よりも私は仕事中はデイデイトをかなり活用しているので。。。。

まあこんな経緯ですが、「バリバリのドレスウォッチ」私の場合はこのロードマーベルですが、は私が時計ファンだからこそ持ってるのであって、一般的な感覚からはズレてると認識することにします。

もう少し続く。。。

57ロードマーベル・ロービート冠婚葬祭用①

せいこーまちっくです。今日はセイコーのドレスウォッチです。

クラウンベースの2代目Lマーベル・ロービートです。

ロードマーベルは初代がセイコーフラッグシップモデル、GS1STが出る前までのセイコー最高級品でした。

2代目がこの機種なんですが、クラウンベースのロービートです。

3代目が有名な10振動Lマーベルですね。文字盤に36000と記載があるやつです。

2代目はあまり見かけません。

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↑OHの際に時計屋さんが当時ものの外箱を付けてくれました。嬉しい心遣いです。

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↑文字盤のフチに若干腐食がありますが肉眼ではきになりません。ノンデイトのむちゃくちゃシンプルな手巻きです。

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↑シーホースの刻印です。一応スクリューバックなので、夏場でも汗程度は防げます。

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↑少しはセイコーに貢献しようと現行ベルト(19-15)と現行尾錠です。

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絵にかいたようなシンプルな機種です。ドレスウォッチとしてはほぼ完ぺきな1本です。年に1回出番はあるかどうかという登場頻度ですが。今回は息子の表彰式で着用したのでついでにレビューしてみます。

続く。。。。。

キングセイコークロノメータースペシャル5246-7000ケースKingSeikoChronometerSpecial

こんにちは、せいこーまちっくです。

うっかり落札してしまった52KSです。

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↑おそらく文字盤の腐食が安かった原因だと思います。写真で見ると黒い点々がよくわかります。肉眼ではほぼ気になりません。

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↑純正KSリューズです。ミネラル3面カットガラスの純正がついています。70年代っぽいですね。

綺麗なセイコースタイル7000ケースですが、どうも他のモデル、56KS7000ケースや45KS7000ケースとは明らかに異なる形状です。

どちらかというと、同じ機械を積んだ5246-6060ケース(トンボ本に載ってます)と同じ形状だと言えます。

トンボ本には「5246-7000ケースが存在する」とだけ記載がありますが写真は載っていませんでした。

なので私も5246-7000は初めてしっかり見ます。

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クロノメーター機である文字列が記載してあります。SEIKOロゴとインデックスとKSマークはアプライドですが、普段60年代機の太い植字を見慣れてるせいかインデックスが貧弱に感じます。ちなみに文字盤の色も相まって、薄暗い場所では視認性はよくありません。しかし、昼間の自然光の中ではびっくりするくらい綺麗なフェイスです。角度によって様々な表情を見せます。面白い文字盤です。

文字盤の腐食が目立ちますね。。。他の個体をオークションやネットで画面越しに見たことはありますが、やはりこの黒い点々が出ているものばかりでした。この文字盤は腐食しやすいのでしょうか。。。

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↑ねじ込み式裏蓋にもクロノメーターの文字が彫ってあります。

私はメダリオンの腐食・摩耗が気になるのでKSの裏蓋はこのタイプのほうが好みです。綺麗な56KSを一本所有してますが、やはりメダリオンが痛むのを気にして、着用の度に手入れしています。ちょっとめんどくさいです。。。

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セイコー純正の現行ベルト(18-15)が着いていました。勿論尾錠も現行品だったので、手持ちのビンテージ尾錠を装着してみました。雰囲気は出るようになりました。トンボ本にもどこにも記載がなかったので、このモデルの純正尾錠・外箱がどんなものなのかわかりません。ご存じのかたがいらっしゃったら是非ご教示いただきたいです。ホントに他力本願で申し訳ありません^^;

↓今回時計と関係ないのですが面白いものを見つけたので一回トライせねば。

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さて、KS5246-7000簡易レポでした。前々から気になってたモデルを偶然見つけて軽く手に入れてしまったのですが満足です。

以外だったのが、私の好みに合わないと頭では思っていた黒系文字盤や小さ目ケース、細いインデックスや中心線の入った山針なども、こうして手に取ってみればスマートでスタイリッシュに感じます。食わず嫌いだったのだなと感じます。

「OH済み」となっていたので、この個体を秒まで時刻合わせをして5日間着用してみましたが。。。

驚くべきことに日差(5日差?)ほぼゼロ!(目視確認です。カシオさんのウエーブセプターで計測しました)。62GSと同じで、たまたまこの個体の調整済み歩度が私の生活歩度と一致しただけだと思いますが、おお。。。さすがクロノメーター機。。。亀戸の英知が。。。と亀戸びいき全開で感動しました。

そして、特筆すべきは「瞬間日送り装置」です。

ロレックスの有名なデイトジャストや現行GSに積んである機構ですが、本当に一瞬で「カシャ」とデイデイトが切り替わります。

国産ビンテージでデイデイトジャストを備えているのは、このKS5246ムーブとLM5206ムーブ、そして51マチックPだけしか知りません。シチズンやオリエントにはあるのでしょうか。。。

謎です。この個体は毎日0:02丁度に切り替わりましたが、元々の機能では0時ジャストに調整できるものなのでしょうか。。。不明です。これもどなたか教えてください。重ね重ね他力本願ですいません^^;

ORIENTの王冠竜頭の正体

セイコーまちっくです。
私のグランプリに付いてる竜頭の正体がわかりました。
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↑私のグランプリです。
↓ネットから拝借したORIENTウルトラマチックの画像ですf:id:seikomatic:20191105110603p:plain
この機種はグランプリシリーズのあと、ORIENTのフラッグシップモデルです。ご覧のように薄型ですので竜頭の径も小さいです。
私のグランプリにこの竜頭のサイズはバランス悪いなーと思ってましたが、ウルトラマチックの部品だったとは。スッキリしました。

落札してしまいました。。。

セイコーマチックです。。。

数年前から気になってた、ホントにレアなめったに見ない機種がオクに出てたんで。。。

しかも夜の暇な時間帯だったので。。。

どうせ勝てないだろうな。。。と、

軽い気持ちでセリに楽しんで参加してたら。。。

落札してしまいましたΣ(・□・;)

おいおいマジか。。。この値段で良いの?

以前(2~3年前)探してた時は倍の値段してましたよ?競り負けたけど。。。

しかも出品者は以前お世話になったことのある信頼できるかただったので猶更安心してオークションを楽しめました。

 

届いたものも。。。値段に比して大変満足のいくものでした。

ちなみに現物は今回初めて見ました。

店頭に並んでいるものは見たことがありません。

一応レアなキングセイコークロノメーター機です。

国産オールド高級機の値段が最近こなれてきたのかもしれません。

オールドGS・KSの流通量が増え、それに引っ張られる形でLMや汎用機のアクタスなども増えてきています。

何にしてもオールドファンには嬉しい流れです。

ビンテージが流行れば、時計師さんも増えます。実際、最近若い時計師さんが確実に増えています。ほとんどヒコジュエリーカレッジ出身者に偏ってますが、まあこれも首都圏なので仕方ないですね。大阪はもっと多様性がありそうです。

一旦オールドGSもKSも値段の頭打ち、今のうちに欲しいものが出てたら買い時かもしれません。

ただ、GS・KSはそこそこ値段が張るので、出品者の情報は必ずチェックしましょう。

私の場合は、まず偵察としてめぼしい出品者から安価なもの、汎用工具やクロス、革ベルトや尾錠やらを落札して対応を確かめます。時計雑誌やカタログなども良いですね。落札しても無駄にはなりません。

安心して取引できる出品者のリストが溜まってから本命の出品を待って、それに入札する手法をとります。

この手間が惜しい場合は博打覚悟で入札するか、

信頼できる実店舗から買うのが良いかと思います。

オークションのコツは「楽しめる価格で遊ぶこと」だと思います。

パチンコや競馬と同じノリですね。

そうすれば外れを引いても腹は立たない。

まあ、今回は良い買い物をしました。そのうちアップします。

グランドセイコー 6246-9001

セイコーマチックです。

今日はコツコツと仕上げてきた62GSを乗っけます。

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↑箱の右奥は復刻版62GSの純正尾錠です。気に入ったストラップが手に入ったら付け替え用として使用予定です。

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ケースも敢えて研磨などはしません。使用傷もこの個体との歴史として。。。

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62GSの純正ブレスはどの記録にもないので、おそらく存在してないのだと思います。もしも「62GS純正ブレスはありますよ」というかたがいたら是非ご教示いただきたい。写真のブレスは51セイコーマチックPのものを流用して装着してあります。19ミリの弓菅セイコー純正ブレスは希少です。他に選択肢はありませんでした。なので着用には非常に実用的で便利なのですが、やはりラグとの高さがずれます。アールはかろうじてフィットしてますが、よく見ると高さと奥行きが合ってないのがわかります。一応51マチックPは高級モデルとの位置づけだったので無垢ブレスです。が、あまり重厚さはありません。まあ、そこが62GSの雰囲気には合っています。

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この桐箱も62GS純正ではありません。他のオールドGSのものを流用しました。資料によると62GSの純正箱は黒い革張りの外装です。桐の木目ではありません。

 

冬の普段使いとして6218マチックをメインで使ってしまうので、なかなかこのGSの出番はありません。しかしこうして鑑賞するにはやはり美しいモデルです。

あ、実用性はちなみにばっちりですよ、手巻き機能はありませんが、申し分ない精度であり、マチックPのブレスもとても使いやすいです。1週間着け続けても時間合わせの必要はありません。私の使用歩度とこの個体の調整歩度はたまたまピッタリ一致しているようです。普段使いのデメリットはメダリオンの腐食防止に、使用した日は必ずクロスで拭くのがめんどくさい程度です。

左腕に造形も美しいオールドGSを楽しみたいかたには是非お勧めの1本です。特にビジネス時計としても毎日使用したいかたには良いと思います。小ぶりで上品なモデルです。ごつさは求めてはいけません、皆無です。迫力を求めるなら、現行GSのほうがずっと良いデザインです。