キングセイコーの魅力とは。。。
こんにちは、セイコーマチックです。
以前に「キングセイコーが5本も手元にある」みたいなことを書きましたが、私が考える、感じるKSの魅力を一度記事にしてみようと思っていました。ずっと。
まとまりの無い文章になるかとおもいますがご容赦ください。
Q:なぜグランドセイコーではいけないのか
これはすぐに出てくる疑問点です。GSになくてKSにあるもの。それは「絶版したブランドであること」だと思います。GSは1970年代に一度消えたブランドですが、その後復活。つまり現行品として購入できてしまうのです。KSは70年代に製造を終えてから現行品にはなっていません(復刻限定品除く)つまりKSには「絶版の希少性」があるのです。
GSは現行品です。なのでGSだと「他人と被る」確率が高くなるのです。私は東武線を利用していますが、おそらく同じ便にGSをつけた人はほぼ99%の確率で一人は居ると思います。が、KSをつけた人は99%居ないと思います。セイコーの高級品でありながら他人と被らない。これは魅力的です。
GSは現在、舶来(言い方古い。。)にも引けをとらないお値段がついています。それこそロレックスやオメガやブルガリが買える値段です。そして幸か不幸か、現代日本において「グランドセイコー」は有名な高級品となってしまったのです。GSというロゴを見て「あ、高いやつや」と、時計に興味のない人が思ってしまうくらいメジャーになってしまったのです。KSならそんなことはありません。「高級品を持つ自己満足」をちゃんと満たしながら、周りには「高いやつや」と思われることは少ないのです。「ふふふ。。。実は知る人ぞ知る高級品なんだぜ、これ」と思っているKSオーナーは多いと思います。
Q:じゃあ、GSとの関係抜きに、KS独自の魅力って?
まず名前が格好良い。だってキング、KINGですよ?王様ですよ?強そうですよ?
亀戸の英知、プライドの結晶である。ビンテージファンには周知の事実ですが、セイコーの歴史の中に「諏訪VS亀戸」の図式があった経緯があります。
諏訪マーベル→亀戸クロノス→諏訪クラウン
→亀戸ゴールドフェザー→諏訪ライナー
このように互いにより高い精度、より薄い機械の開発競争があったのです。
また、真向から対抗機種を作る流れもありました。
諏訪GSファースト(80μGF)VS亀戸KSファースト(100μGF)
諏訪クラウンSP(デチューンGS)VS亀戸クロノスSP(デチューンKS)
諏訪GSセカンド(デイト付)VS亀戸KSセカンド(後期デイト付)
諏訪62GS(GS初自動巻き)VS亀戸44GS・44KSCM(手巻きロービート)
諏訪61GS(10振動自動巻き)VS亀戸45GS・45KS(10振動手巻き)
後ろ2行は諏訪自動巻きと亀戸手巻きの構図で協力?補完?関係かもしれません。面白いです。
70年代自動巻き主流時代になっても、
諏訪56LM VS 亀戸52LMSP、
諏訪56KS VS 亀戸52KS、
諏訪56GS VS 亀戸52KSCMSP
諏訪が出せば負けじと亀戸も対抗機種を出す。まるで別メーカーのように競い合って来たわけなのです。
この歴史を知ると、ファンの中に諏訪贔屓と亀戸贔屓が出てきます。
そして亀戸派のファンたちはやはり亀戸製のKSを好むという結果になるわけです。
私もどちらかというと亀戸贔屓です。やはり諏訪工場は「優等生」な感じの製品が多く、「革新的」だったり「実験的」だったりする製品は亀戸に多いからだと思います。
万人向けの優等生よりも、個性的な尖ったヤツ。それが亀戸ブランド、ひいてはKSブランドなのだと思います。
上記の中には書きませんでしたが亀戸の51機械、セイコーマチックPの瞬間日送り曜日送り機構などは知ったとき震えがきました。ロレックスの誇るデイトジャスト機構を20年遅れで亀戸工場がデイデイトジャストとして実現したのです。
デイデイトジャストは5206LMと5246KSに、デイトジャストのみですが45KS・GSにも引き継がれます。私の知る限り諏訪製品には無い機構なのです(実は61系機械を私はさわったことがないので、61GSとかに装備されてたらごめんなさい)。
さて。。。徒然なるままにKS愛を書いてみましたが。。。駄文を最後までお読みいただきありがとうございます。m(--)m
※もしも、上記に訂正、加筆をご教示いただけましたら幸甚です、ぜひともなにか情報ありましたらコメント欄などでいただけますと大変、大変うれしゅうございます(-_-;)。