オールドGSやKSの黒文字盤に思う

最近オークションサイトやフリマサイト、楽天含む中古ネット販売で売られてるオールドGS・KSにやけに黒文字盤が多い。
私自身は若い頃はやはり黒文字盤が好みでしたし、実際黒文字盤のsinn が愛機でした。オールドでは手持ちのものはほとんどが白や銀色文字盤ですが、おっさんになった今でも気分で黒文字盤の個体をチョイスする日があります。手持ちのオールド国産では黒文字盤(正確には濃いグレーですが)のKSspecialが一本だけあります。精悍な黒文字盤はカッコいいと思います。f:id:seikomatic:20200602135725j:plain
ちょっと私のこのKS を見ていただきたいのですが、黒文字盤に合ったインデックスとハンドだと思いませんか?
具体的には文字盤のプリント活字は白表記です。アプライドの部分もインデックス部分も銀色です。ハンドの中心には白の線が入っています。
こうして、セイコーの最高の普通である実用しやすいカラーリングが随所に施されています。f:id:seikomatic:20200603175537j:plain
こうして、純正のカラー文字盤モデルは随所に視認性を高める工夫がしてあります。画像はネットから拝借。
それで今回私が気になるのが、「リダンしてカラー変更した文字盤」を装着してるモデルたちです。
「おお、上手い組み合わせだなぁ。。。」と思えるものもあります。f:id:seikomatic:20200603175317j:plain純正を尊ぶ心の有無はおいといて、例えばこのネット画像KS1STなどは、そもそもインデックスも針も黒ではありませんから、リダン黒文字盤でも見やすいのです。
が、「えー。。。」と思うのが、「もともと白文字盤に合わせて、インデックスやハンドのセンターに黒線が入っているものです。まあ、これが結構見かける。特に某オークションサイトで。。。(こっちは、画像拾うと悪い例として載せることになるので画像はやめときます)。
これは醜いし観難い。黒のリダン文字盤に、黒のセンターライン入りハンドとインデックス。。。いみがわかりません。少なくともセイコーのGSやKSに相応しい出来ではありません(と個人的には思います)。
ちなみに私はリダン否定派ではありません。綺麗にリダンされた文字盤は職人さんの作品であるとさえ思います。
が、バランスの崩れた色変えリダンものを「人気の黒文字盤」とか銘打って高値で売るのはどうかと思うわけです。やはり純正のカラーリングを変更したのであれば、わかる範囲で説明書きにいれとくのがプロの業者ではないかと思うのです。
で、これから「純正オールドGS・KSが欲しい」と思うかたのために私の知る限りのことを書いておきます。
まず、純正にブラック系文字盤は明らかに無いモデル
GS1ST、GS2ND、62GS、44GS、これらはホワイト、又は銀の文字盤オンリーです。当然ブルーやグレーもありません。
KS1ST、KS2ND(44KS)、5256KSSP(バナック除く),44KSクロノメータ(通称キンクロ)も含めてこれらも黒系文字盤は皆無です。当然ブルーもグレーもありません。

次に、「確実に純正黒(カラー)文字盤があるモデル」いきます。
56KSの変形ケース、56KSクロノメーター、5245・5246KSクロノSP(バナック抜き)

はっきり私が言えるのはこんな感じです。ちなみにソースとしては、現役を引退なさったセイコーの職人さんへのインタビューや、私が信頼できると思うコレクター様からの資料を見せていただいたものです。

これ以外のモデルだと、例えば61GSや45GS、45KSは変形ケースなら黒文字盤はあるかもしれません。。。ただ、典型的セイコースタイルのものは白または銀文字盤しかないと思います。

なので、確実に純正のカラー、黒文字盤が欲しい場合は、KSを選択することになります。56GSはありそうなのですが、私は確信がないので。。。
ちなみに私は52KSが大好きなので書きますが、
キングセイコークロノメータースペシャルについては、
5245-6000(6010)、5246-6000(6010)は白と黒があります。
5246-6060は青文字盤だけ、5246-7000はグレー文字盤のみです。
キングセイコースペシャルについては
5256-8000(8010)は白文字盤のみしかありません。黒文字盤はありません。

さて、56GS/KS,45GS/KS、61GSについて、もしも情報があれば。。。欲しいです。
では。。。